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サキシマヒラタクワガタ
学名:Dorcus titanus sakishimanus

サキシマヒラタクワガタ♂65mm(西表島産/WF1)
西表島自己採集のボロ♀から産卵させた5匹中唯一の♂。残りは♀であった。
(2007.5.12)
Data
和名 サキシマヒラタクワガタ
体長 ♂:28〜79mm(飼育下では84mm)
♀:25〜39mm
分布 八重山諸島(石垣島・西表島・竹富島・波照間島・与那国島)
出現期 5〜9月
エサ アカメガシワなどの樹液
寿命 2〜3年
飼育
  • 産卵
    材・マットに産卵する。
    材は太くやや柔らかめの材が適している。マットに産卵した場合、ケース側面などから卵が観察できることがある。
  • 幼虫
    通常の発酵マットで良い。
    マット飼育で十分大型になるが、ギネス級の大型作出には菌糸ビン飼育のほうが有利と思われる。
  • 成虫飼育
    やや気が荒いので、数日のペアリング後、♀単独飼育で産卵させると良い。
飼育難易度 簡単 ★☆☆☆☆ 困難
  • マットにも材にも多数産卵する。
    ♀殺しもあまりない。
コメント 大型になる国産のヒラタクワガタの仲間。
日本のヒラタの中では最も安く出回っている。日本のヒラタではツシマヒラタと同じく大型になり大顎も太く人気がある。
国産のヒラタの中でも特に立派だが採集・飼育とも容易なので大変安価で入手し易い。通常出回っているのは、ほとんど石垣島産のものである。
会社仲間に羽化した1ペアのみいただいて飼育したが、強い繁殖力で毎年大量に繁殖している。
飼育を止めようとほっといたこともあったが、そのケースから小型化した新成虫ペアが羽化してしまうほどであった。
本種は飼育が容易な上に大型個体も出易く、マット飼育でオオクワの70mmオーバーを出すことは困難だが、本種ではさほど難しくない。入門種としても最適である。
飼育下では最近84mmの超特大も出ている模様。
ヒラタクワガタ(titanus属)には下記の全19亜種(国産12亜種)がいる。
 
■ 国産
学名 和名 分布
D.titanus pilifer ヒラタクワガタ 本州,四国,九州,種子島,屋久島・
伊豆諸島(大島・利島・新島・式根島・三宅島・八丈島)
D.titanus castanicolor ツシマヒラタクワガタ 対馬;中国北部〜朝鮮半島・済州島・珍島
D.titanus daitoensis ダイトウヒラタクワガタ 大東諸島(北大東島・南大東島)
D.titanus elegans アマミヒラタクワガタ 奄美大島
D.titanus hachijoensis ハチジョウヒラタクワガタ 伊豆諸島(八丈島)
D.titanus karasuyamai ゴトウヒラタクワガタ 五島列島
D.titanus okinawanus オキナワヒラタクワガタ 沖縄本島,久米島,渡嘉敷島,伊平屋島,
伊江島,古宇利島
D.titanus okinoerabuensis オキノエラブヒラタクワガタ 沖永良部島
D.titanus sakishimanus サキシマヒラタクワガタ 八重山諸島(石垣島・竹富島・西表島・与那国島)
D.titanus takaraensis タカラヒラタクワガタ トカラ列島(宝島)
D.titanus tatsutai イキヒラタクワガタ 壱岐
D.titanus tokunoshimaensis トクノシマヒラタクワガタ 徳之島,与路島,請島
 
■ 外国産
学名 和名 分布
D.titanus titanusオオヒラタクワガタマレー半島,スマトラ島,ニアス島,ボルネオ島,スラウェシ島,ペレン島,フィリピン(ミンダナオ島・パナイ島・サマール島・マンドリック島・ルソン島)
D.titanus palawanicusパラワンオオヒラタクワガタパラワン島
D.titanus platymelusチュウゴクヒラタクワガタ中国
D.titanus sikaタイワンヒラタクワガタ台湾(台湾本島・緑島)
D.titanus typhonテイオウヒラタクワガタルソン島東部,カタンドゥアネス島
D.titanus typhoniformisウンナンヒラタクワガタ中国(広西壮族自治区・貴州省・四川省)
D.titanus westermanniインドヒラタクワガタインド北東部,ブータン,ミャンマー,タイ,ラオス,ベトナム
関連リンク
PHOTO

サキシマヒラタの♂74mm(石垣島産)
70mmオーバーの大型個体だが、マット飼育で羽化した個体である。

サキシマヒラタの♂74mm(石垣島産)
70mmオーバーの大型個体だが、マット飼育で羽化した個体である。

サキシマヒラタの♂69mm(石垣島産)
大アゴが太く、内歯も前方に向いて出る。

サキシマヒラタの♂61mm(石垣島産)
大アゴは立体的で迫力がある。

サキシマヒラタの♂58.5mm(石垣島産)
中型の個体。

サキシマヒラタの♂39mm(石垣島産)A
小型個体では、大アゴの内歯もほとんど消失してしまい、同種とは思えないほど変異する。
大型・中型個体では前胸背板と頭部に点刻が密にあったが、小型では点刻が消失し、光沢が出る。

サキシマヒラタの♀41mm(石垣島産)
新成虫は光沢が強い。
写真の♀は羽化後日が浅いため、やや赤っぽい。

倒木上のサキシマヒラタの♀35.5mm
日中、西表島の森林内で産卵中と思われる♀が倒木上をノロノロと歩いていた。後にこの♀から5頭の幼虫が得られた。
(2006.6.28 西表島)

サキシマヒラタ新成虫の♀38mm(西表島産/WF1)@
ピカピカの新成虫はとても綺麗。
(2006.12.22)

サキシマヒラタ新成虫の♀38mm(西表島産/WF1)A
(2006.12.22)

サキシマヒラタ新成虫の♀38mm(西表島産/WF1)B
(2006.12.22)

卵の1齢幼虫(石垣島産)
卵は黄色っぽい。

1齢幼虫(石垣島産)
柔らかく湿っぽい材を好む。

サキシマヒラタの2齢初期幼虫(西表島産)
天然物のためか産卵数は非常に少なく4頭しか採れなかった。
(2006.8.17)

サキシマヒラタの2齢中期幼虫(西表島産)
初期の幼虫の3倍ほどある。
ちなみに1齢と2齢幼虫の違いは体の大きさではなく、頭部の大きさで判別できる。
(2006.8.17)

サキシマヒラタの3齢幼虫(18g)(西表島産)
より大型を目指し、中プラケースへ移動させた。
(2006.11.12)

3齢幼虫(石垣島産)
成長が早く、2ヶ月もすれば大きな3齢幼虫に育つ。

蛹(石垣島産)
特徴ある太い大アゴが確認できる。

♀の蛹(石垣島産)

蛹化したサキシマヒラタの♀(西表島)
(2006.11.12)
 
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