ホーム > コウチュウ目 > ホタル科 > マドボタル亜科 |
オキナワマドボタル(先島諸島亜種) | |
学名:Pyrocoelia matsumurai abdominalis | |
オキナワマドボタルの先島諸島亜種(2007.3.18 石垣島) |
Data | |||||||||||||||||||||||
和名 | オキナワマドボタル(先島諸島亜種) 別名:サキシママドボタル,ハラアカマドボタル |
||||||||||||||||||||||
体長 | ♂:7.5〜10mm ♀:14mm |
||||||||||||||||||||||
分布 | 石垣島,西表島,小浜島 | ||||||||||||||||||||||
出現期 | 3〜5月 | ||||||||||||||||||||||
餌 | 甘露 幼虫は陸生の貝類(カタツムリの仲間)を食べる。 |
||||||||||||||||||||||
解説 |
石垣島・西表島特産の大型のマドボタル。 成虫は昼夜活動し、成虫ではほとんど発光しないが幼虫や蛹はよく発光する。 幼虫はじめじめした落ち葉の下などに生息し、ウスカワマイマイなどの陸生貝類を食べる。 幼虫の表皮は鎧を纏っているように固く、動きも鈍い。 本種の♀は大型で翅がなく、腹部は白く大きい。飛ぶことができないが、光ではなくフェロモンで♂を呼び交尾する。 本種はサキシママドボタル(Pyrocoelia abdominalis)とされていたが、近年オキナワマドボタルの亜種に降格した。 両種の分布域が限られているのは♀が飛べないことが大きな理由である。
|
||||||||||||||||||||||
撮影メモ | 2007年3月の西表島・石垣島旅行で出会った57種目の生き物。畑周辺の林縁にあったカラーコーンの下に本種と思われるの幼虫を発見した。体長は39mmと大型で驚かされたが、ピクリとも動かないので死骸だと思っていたら非常にスローで脚を動かした。ホテルに持ち帰ると夜には強く発光した。ウスカワマイマイを入れてやるとマイマイカブリのように頭部を貝に突っ込んでよく食べていた。出現期から本種と判断した。 成虫は石垣島の林内で活発に飛んでいる本種を観察することができた。局所的にいるようで見つけた場所では複数見られたが他ではあまり見かけなかった。 |
PHOTO | |
サキシママドボタル (2007.3.17 石垣島) |
飛び立つ瞬間の本種 (2007.3.18 石垣島) |