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クスサン | |
学名:Saturnia japonica japonica | |
ライトトラップに飛来した♂(2015.10.13 山梨県) |
Data | |
和名 | クスサン 別名:シラガタロウ,スカシダワラ |
開張 | ♂:約120mm ♀:約125mm |
分布 | 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島 |
出現期 | 9〜10月 |
餌 | 食べない 幼虫はブナ科(クリ,コナラ,カシワ),ニレ科(ケヤキ),ヤナギ科(ドロヤナギ),ウルシ科(ウルシ,ヌルデ),クルミ科(クルミ類),カキノキ科(カキノキ),ムクロジ科(トウカエデ),トウダイグサ科(アカメガシワ),バラ科(サクラ,ナシ,リンゴ,ウメ),クスノキ科(クスノキ),イチョウ科(イチョウ)などの葉を食べる。 |
解説 |
大型になるヤママユガの一種。 翅の色は淡黄色から褐色まで個体差がある。 外横線は二重で大きく波打つ。 前翅の目玉模様は楕円で小さいが、後翅の目玉模様は円形で大きい。 ♂の触角は羽毛状、♀では両櫛歯状。 幼虫は背面に白色の長い毛を生やしていることからシラガタロウ(白髪太郎)、蛹は網目状の繭で覆われていることからスカシダワラ(透かし俵)の別名がある。 奄美大島と沖縄島に生息している本種は色彩が濃厚で個体差があまりないので別亜種(ryukyuensis)となっている。 海外では台湾,朝鮮半島,中国,ロシア南東部に分布している。 2年後の9月16日の夜0時過ぎ、新潟県の標高200m付近の林縁に設置したライトトラップにも1匹飛来した。一緒に飛来した多数の巨大なヤママユの前では小ぶりに感じるものの模様の綺麗さでは勝っていた。やはり威嚇に後翅の目玉模様を利用しており、普段隠している後翅を息を吹きかけると途端に前翅を広げて目玉模様を見せていた。 |
PHOTO | |
外灯に飛来した♂@ (2015.10.13 山梨県) |
外灯に飛来した♂A (2015.10.13 山梨県) |
コナラの枝に止まった♂ (2015.10.13 山梨県) |
ライトトラップに飛来した♂@ (2017.9.16 新潟県) |
ライトトラップに飛来した♂A (2017.9.16 新潟県) |
羽化後の繭 (2016.8.10 山梨県) |