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グラントシロカブト♀の奇形個体

2005年1月1日、羽化が遅れていたグラントシロカブトの♀を取り出してみたところ、なんと前胸背板が2個もある奇形個体が出てきました!!
前胸背板が2個ある以外はまったくの完品で、かなり珍しい奇形個体だと思われます。

この奇形個体は左右の前胸背板に多少形状の違いはあるもののほぼ左右対称で、単なる羽化不全ではなく、遺伝子の突然変異による奇形個体と考えられます。
(同ケースで飼育していた♀2匹はどちらも完品で羽化しており、現在産卵中です。)
この奇形個体のコンディションが大変よく、運動能力も通常個体とまったく変わらないので、「KabuKabu」ではこの奇形個体と正常な♂と交配させ、遺伝実験をしたいと考えております。
黒点がほとんどない♂73mmを使用して、ぜひ前胸背板が2つある♂を羽化させたいと思っています。
胸角が2本になるなど、変異の度合いがよければ、オリジナル品種作成も検討いたしますので、ご期待ください。



アリゾナ産 グラントシロカブト♀奇形個体
前胸背板が左右対称に2個あるのがお分かりいただけると思います。
触覚や足などはすべて正常で大変元気のある♀です。
以下に正常な♀の写真を掲載いたしますので、比較してみてください。



アリゾナ産 グラントシロカブト♀正常個体
通常はこのように前胸背板は一つです。

この奇形グラントが本当のところどの程度珍しいかを、雌雄型を始め数多くの珍品を扱っておられる奈良オオクワセンター様にうかがったところ、「こちらの個体は不気味ですが標本の評価は高いと思われます。」とのコメントをいただきました。
確かに納得、珍品には間違いないと分かり、♂になれば更に評価は高くなると思われます。

その後のブリードの様子は「グラントシロカブト飼育記 〜第3部 奇形編〜」をご覧ください。


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