ホーム > 甲虫目 > クワガタムシ科 > クワガタムシ亜科 > パリーフタマタクワガタ > パリーフタマタクワガタ飼育記 このページを印刷する
 
セアカフタマタクワガタ
Hexarthrius parryi paradoxus
産地:スマトラ

掲示板で知り合ったayumuさんよりセアカフタマタクワガタを譲っていただいた。
フタマタクワガタの飼育は初めてだが、本種は入門種としても適しているようなので、
初のフタマタ飼育を成功させてみたい。


セアカフタマタクワガタの♂76mm(スマトラ ランプン産/WILD)



1齢幼虫&使用済み♀到着

セアカフタマタクワガタの♀48mm(スマトラ産・WILD)

2002年12月15日
 ayumuさんより使用済みの天然スマトラ産セアカフタマタの♀48mmとその1齢幼虫3頭を頂いた。
その他、パプアキンイロクワガタ(ブルータイプ)の1齢幼虫5頭も頂いた。代わりにリッキーの幼虫とサバゲノコの幼虫をあげる予定。
幼虫は皆元気だったが、♀は凍えて動かなかったので、しばらく様子をみることにした。
 1齢幼虫は1Lガラスビンでいつものようにクヌギ小麦粉発酵マットで飼育することにした。

1齢幼虫@
(2002.12.15)

 

1齢幼虫A
(2002.12.15)

産卵用ケースセット
 ♀48mmは産卵済みではあるが、休養充分との事でまだ産む可能性があるので産卵用ケースにセットした。
中プラケースに中位のコナラ材2本を横にしてマット上に置くようにセットしてみた。
♀は最初は寒さの為、動けなかったが1時間以上して少しぎこちなくだが歩けるようになった。

♀死亡
12月16日
 種親の♀が死んでいた。やはり使用済みと輸送時の寒さで復活できなかったようだ。
梱包は発泡スチロールの箱にカイロが入っていて保温は万全だったので、産後の体力低下が主な原因だろう。
残念ではあるが、写真がGETできたので、よしとしよう。
3頭の幼虫が♂♀偏らず羽化することを祈るしかない。

マット交換(1回目)
2003年3月8日
 いつの間にか3齢幼虫になっていた。飼育開始から2ヶ月位食痕が見えなかったので心配していたが、どうやら3頭とも順調に成長しているようだ。
食痕が目立つ2頭のマットを交換することにした。
 ♂♀1頭ずつ確認できた。祈りが通じたようだ。クワ本にセアカなどフタマタクワガタの仲間は雌雄が偏りやすくセアカは15頭中14頭が♀だったそうで、2頭目で♂幼虫が出てきた時はとても嬉しかった。
体重は18gだった。
3齢幼虫@

 

3齢幼虫の頭部

マット交換(2回目)
4月27日
♂幼虫のマットがもうスカスカになってしまっていたので、即席に作った質の悪いマットしか用意出来なかったがマット交換をすることにした。出してみるとかなりデカい。体重は31gもあった。かなり筋肉質な体つきをしている。

♂の3齢幼虫@
かなり成長していた。31gになっていた。
(2003.4.27)

 

♂の3齢幼虫A
かなり筋肉質をしている体つきである。
(2003.4.27)

♀の蛹化
6月1日
♀がいつの間にか蛹になっていた。
蛹化後、かなり経過しているようだ。
8月9日
もう1頭の♀も蛹化した。

♀の羽化
6月11日
♀が羽化した。
8月31日
もう1頭の♀も羽化した。

マット交換(3回目)
6月14日
既にマットが食い尽くされていたので、2Lガラスビンに移動することにした。

マット交換(4回目)
8月31日
長期間マット上部に出てきてしまっていたので、1Lガラスビンに入れることにした。

蛹化
1ヶ月くらいマットに潜らずそのまま蛹化してしまった。
(2003.9.15)

9月14日
1Lガラスビンに移してからもマットに潜ることなくそのまま蛹化してしまった。
大アゴの開きがおかしく羽化不全しそうだ。

♂の羽化
9月11日
羽化した。
やはり羽化不全となってしまった。
前翅開き不良で、大アゴも片方は閉じたままであった。残念。

♀後食開始 新成虫の♀49mm
8月31日に羽化して後食開始後、1ヶ月経過しているので、成熟は充分であるが、♂が不全で困った。
(2003.11.8)

9月28日
♀49mmが後食を開始した。

新成虫取り出し
前翅開き不良の♂81mm@
大きさは申し分ないが、羽化不全となってしまった。
(2003.11.2)

11月2日
体が固まったので、取り出して撮影した。
羽化不全だが、体長は81mmもあった。
恐らく長くは生きられないだろう。
♀が2匹だけになってしまったが、♂を探してブリード再挑戦したい。
WILDペア到着 スマトラ ランプン産/WILD:♂76mm@
シカクワガタを思わせる大アゴをしている。
(2003.11.30)
11月30日
 オキシ1・2齢幼虫を購入していただいたSatakeさんがセアカフタマタを持っているとの事で、交換していただけることになった。
そして無事にスマトラ ランプン産/WILD ♂76mm・♀44mmが到着した。
♀はすぐに中プラケースにコナラ材太めを1本入れた産卵ケースにセット、♀単独で産卵させることにした。
♂は6月11日に羽化した♀とペアリングさせたいが、まず中プラケースの産卵ケースに♂だけ入れて落ち着かせることにした。

スマトラ ランプン産/WILD:♂76mmA
(2003.11.30)

 
スマトラ ランプン産/WILD:♂76mmB
(2003.11.30)

ペアリング・産卵
12月4日
 夜、思い切って♀49mmを♂のいるケースに入れてみた。
非常に♀殺しの危険が高いので、1日で♂を取り出す予定。
12月5日
 朝、♂を取り出した。
一緒だったのは、一晩だけだったので、交尾したのか不安ではあるが♀は無事なようだ。
 夜、♀49mmのケースを見てみるとなんと材の上に乗って材に削った穴にお尻を突っ込んで産卵していた。
交尾していなくても産卵行動はすると思うので、まだ素直には喜べない。

WILD♂死亡
12月下旬
 ♂が死んでいた。寿命だったのだろう。

材割り 卵@
スマトラ ランプン産WILDの♀が産んだ卵。
材の表面付近に1個ずつ丁寧に産み付けられていた。
(2004.1.25)

2004年1月25日
 そろそろ孵化している頃だと思い、材割りをしてみることにした。
羽化させた♀のほうのコナラ材を割ってみると、卵は産んでいたのだがことごとく黒く腐っている。恐らくペアリングしていなかったのだろう・・・。残念。
今度はSatakeさんにリッキー3齢幼虫と交換したWILD♀のほうのコナラ材を割ってみると大きな卵が次々に出てきて、12個の卵と1齢幼虫2頭、孵化中の卵1個が出てきた。
卵は非常に大粒で、材に1個ずつ産み付け、木屑で丁寧に埋め戻してあった。
得られた卵はプリンカップにセット、1齢幼虫2頭と、孵化中の卵は1Lガラスビンにセットした。
孵化中の卵はセット時にはほとんど脱皮していた。
使用したマットは市販のアンテ用マットに未発酵の荒めクヌギマットを混ぜたものを使用した。理由はもちろん安上がりだからである。
 WILD♀は未だに元気だったので、産卵用ケースにコナラ材を1本入れて更に産卵続行してもらうことにした。
卵A
とても大粒で、オオクワの卵くらいだった。
(2004.1.25)

  1齢幼虫
まだ1齢幼虫は2頭しかいなかったが、採卵中にも孵化が始まっていたので、孵化率も高そう。
(2004.1.25)

孵化
3月7日
 忙しく、卵のことをすっかり忘れていて、かなり乾燥が進んでいてマット上に孵化した幼虫が出てきてしまっていた。
急いで取り出してみると5頭の幼虫が出てきた。卵は12個だったので、乾燥死してしまったものも多かったと思う。
5頭も1Lガラスビンにセットした。



ホームへ   戻る