ペアリング&産卵用ケース |
ペアリング&産卵用ケース
事故が全く無いので、ペアリングも産卵も一緒のケースでよい。
(2000.6.18)
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2000年6月18日
2週間程前からオスが活発に活動を始めたので、ペアリング&産卵用にセットした。
中プラケースにマットは幼虫飼育済みマットを4:黒土を2:小麦粉発酵マットを1の割合で作成。
コナラ材をマットに9分目くらいに埋めた。
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交尾 |
交尾(2代目)
メタリフェルは全くと言っていいほど警戒心が無く、交尾中も簡単に観察できる。
(2000.6.18)
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その日の夜、早くも交尾しているところが観察できた。
オオクワガタなどとは違い、全く警戒心がなく、交尾しているところも撮影することができた。 |
産卵 |
6月25日
♀がマットの潜りあまり姿を現さなくなり、産卵に専念しているようである。
6月28日
また交尾をしていた。1時間以上もそのままだった。
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採卵・幼虫採取 |
7月8日
プラケース側面に1齢幼虫が見えたので取り出しを行なった。
マットより1齢幼虫15匹、卵23個採れた。材を削った跡は無く、すべてマットより採取した。
卵、幼虫ともに大変小さくコクワガタの卵より小さい感じだった。ゆえに潰しやすいので採取時は注意が必要。
メタリフェルはマット産みだが、ノコギリクワガタのように1個ずつケース側面に産みつけたりせず、マット中にバラまくように産卵していた。
マットもこだわる必要もないようで、とにかくたくさん産卵してくれた。
以後たびたび採卵したがきりがない感じだったので最後はケースのまま放置しました。 |
卵と1齢幼虫@
卵の孵化は小さい分大変早く、採卵中も孵化を始めるものもいた。
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卵と1齢幼虫A
写真は1齢中〜後期の幼虫、1齢初期はもっと小さい。
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人工孵化 |
プリンカップにセットした卵
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7月17日
セットした卵23個中16個が孵化していた。プリンカップに小麦粉発酵マットを詰め、箸で穴をあけ観察できるように側面にセットした。
7月22日
3個孵化、残りの4個は見当たらなかったので、孵化率は83%だった。 |
幼虫飼育 |
とにかく数が採れてしまったので、手間を省く為、2Lビンに3頭ずつ飼育した。マットはクヌギ小麦粉発酵マットを使用した。
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種親死亡 |
採卵時にバラバラになった♀27mmの死骸を発見した。もう1頭の♀はまだ元気だった。
8月28日
最後の1頭の♀26mmが死亡していた。♀の寿命は半年程のようだ。
10月30日
種親の♂73mmも死亡した。♂も寿命は半年程だったが、後に交尾させず単独で飼育した場合、1年近く生きることが分かった。 |
3齢幼虫
頭部は明るいオレンジ色、体系はオオクワ、コクワに比べやや細長い。
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蛹
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種親死亡 |
11月14日
♀が羽化していた。♂も蛹になっているものが多かった。(数が多いので細かい記録はとっていない。)
11月26日
♂が羽化しているものがいたので取り出すと73mmだった。
1Lビンに♂1♀1だったので単独ならもっと大きいサイズを狙えたかもしれない。
2001年2月25日
羽化が遅かった♂が羽化したので、測ってみると80mmだった。この個体は最初2Lビンで3頭飼育して、マット交換時に1Lビンで単独飼育したものだった。
1Lビンを立てた状態で羽化したので蛹室のサイズがギリギリで大顎の中間に少ししわがよってしまった。 |
2代目の♂80mm
単独飼育して1年近く生きた。
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1番小さかった♂55mm
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新成虫の飼育 |
大プラケースに一緒くたに飼ったが、喧嘩もするが致命傷になることは無く、多頭飼育向きだった。
想像通りまたいやになるほど卵を産んだ。
ある程度幼虫を採ったら頬って置いたところ、線虫だらけで乾燥ぎみのマットから幼虫〜蛹、♀成虫まで出てきました。本当にメタリフェルの繁殖力には驚かされた。 |
メタリフェル飼育風景
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2代目ペア(♂73mm・♀25mm)
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その後の累代 |
羽化した♀26mm
爪は見た目より鋭く手に乗せるとなかなか外れずに苦労する。
(2003.12.6)
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その後も累代を続けているが、飼育種が増えたこともあり、細々累代している。
産まなかったり、早死にしてしまうケースも結構聞くが、ペアリングまでの♀の成熟期間が重要なのかもしれない。
これまでの飼育では♀が早く羽化して、♂が羽化するまでの約3ヶ月間♀は充分に成熟することができたことがよかったのだと思う。
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